こちらのこけしには、古き座敷に長らく憑き添うた「座敷宿り様」が、静かにお留まりあそばしております。 座敷宿り様とは、人の霊とは異なり、長き歳月を経た家屋の柱や畳、梁（はり）に宿りし気の精にございます。声もなく、姿も仮のものにて、ただ、場の流れを整え、住まう方の運気を静かに育む性質を持ちます。 このこけしは、その依り代として用いられており、特に「人の縁」「商いの運」「暮らしの滞り」を少しずつほぐしてゆく力が感じられます。 【霊視にて拝しましたこと】 先主のご様子を拝見いたしましたところ、 ご在宅の少ない方にて、商いの旅が多かったとのこと。 ある折より、ご不在中にもかかわらず、 机の上に“書きかけの帳面”が一冊、必ず置かれるようになったと申されます。 記憶になき数字が列をなし、けれども後日それと一致する仕入れが実現し、以後、不思議と取引が繰り返されるようになったとの由。 これは、主の留守を補い、座敷の気を絶やすまいと、座敷宿りが仄かに働かれたものと拝察いたします。 【金運について】 一攫千金の如き急変は望むべくもございませんが、 ・細くとも切れぬご縁 ・思いがけず戻るお金 ・不思議と出費の帳尻が合う といった、暮らしを支える実直なる金運の兆しが多く見受けられます。 【お迎えの作法】 初めの夜は、どうか声もかけず、静かな間（ま）におしつらえいただき、一晩そのままお過ごしくださいませ。灯火ひとつ、蝋燭の明かりを添えるのもよろしゅうございます。 翌朝になりましたら、柔らかく埃を拭い、 「ようこそ、お越しくださいました」と、 ひと声、お心にて申し上げてくださいませ。 北向き、もしくは西寄りのお部屋が適しております。できれば床に近く、人目に付きにくい場所にてお迎えください。 【お取り扱いの心得】 ・常にお部屋の清浄を保たれますよう ・名を問うたり、由来を詮索なさりませぬよう ・神仏の像や他の霊具と並べぬよう ・お手放しの際には、「これまでのご加護、誠にありがとうございました」と、 　ひとこと心よりお伝えくださいませ。 お供えは水、またはご自身のお好きなもので結構でございます。運命を感じられました御方、どうぞご連絡くださいませ。 16cm ※拝見や畳は備品です #座敷わらし #チョウピラコ #曰く付き #特級呪物